本当はダメだと思うけど・・・大事なことなので・・・
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200227-00000568-san-pol
安倍晋三首相は27日の新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、3月2日から春休みが明けるまで、全国の小中高校や特別支援学校を臨時休校にするよう要請すると表明した。
首相は「感染拡大を抑制し、国民生活や経済に及ぼす影響を最小とするため必要な法案を準備してもらいたい」と指示。入試や卒業式を実施する場合、感染防止の措置を講じ、必要最小限の人数に絞って開くなど万全の対応をするよう求めた。
https://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/200227/lif20022720250056-n1.html?utm_source=yahoo%20news%20feed&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国すべての小中高校などを週明けの3月2日から臨時休校にするよう求めた政府の方針。年度末でもあり、教育現場に及ぼす影響は深刻だ。年間に必要な授業時数は確保できるのか。学習に遅れは出ないのか。そして母子家庭や共働き世帯などでは低学年生の世話を誰が見るのか。異例の措置に、学校や家庭の混乱も懸念される。
「驚いている。しかし政府の方針が示された以上、教育現場が混乱しないよう最大限の措置をとる。そのための具体策を検討している」。文部科学省幹部は、今回の方針が官邸主導で急遽(きゅうきょ)発表されたことを認めつつ、こう話した。
文科省は今月25日、必要に応じて臨時休校を検討するよう求める通知を全国の都道府県教育委員会などに出したが、各自治体の判断を尊重し「一律の自粛要請を行うものではない」(萩生田光一文科相)としていた。それが一転、一斉の休校要請となった。
懸念されるのは、休校中の児童生徒の学習の遅れだ。学校教育法施行規則などには年間に必要な授業時数が定められている。年度末のため、休み明けに繰り越すことはできない。
文科省は「進級や進学に不利益が生じないように配慮する」とし、授業時数が足りなくても法令違反にならないとの見解を示した。ただし、児童生徒の学習に遅れが出るのは避けられない状況だ。家庭学習を課そうとしても、プリントなどを準備する時間がほとんどない。文科省は「家庭学習用の教材の紹介など、各教委とも連携しつつ、できる限りの対策に努めたい」とする。
働く母親らの間では当惑と不安が広がった。
「北海道の学校が休校になっていたのであり得るとは思った。困るけど、仕事は休むしかない」。小学3年の娘がいる東京都江東区の女性会社員(34)はこう話し、「外出は控えたほうがいいのなら家にいるしかないが、子供はストレスがたまらないか心配だ」と不安を口にした。
小学生と幼稚園児2人の計3人を育てる目黒区の30代女性は「上の子が通う少年野球も練習がなくなり、ずっと家にいることになる。下の子が通う幼稚園や保育園はどうなるのか」と困惑。30代の夫も職場がテレワークを導入したといい、女性は「家事を分担できればいいが、家で仕事することになるのでどういう生活になるのか、イメージがわかない」と話した。
「共働きなので、幼い子に留守番をさせておかなくてはいけなくなる」。小学1年の長男(7)と幼稚園児の次男(5)を抱える都内の女性会社員(41)も不安を隠せない。普段は長男を学童保育に預けており、「そちらも休業となれば仕事を休まざるを得なくなるが、そうなれば収入に響く。働く母親のことを政府は考えているのか」と不満をぶちまけた。
https://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/200227/lif20022719570050-n1.html?utm_source=yahoo%20news%20feed&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link
安倍晋三首相が27日午後の新型コロナウイルス感染症対策本部会合で発言した全文は以下の通り。
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一昨日決定した対策の基本方針でお示しした通り、感染の流行を早期に終息させるためには、患者クラスター(集団)が次のクラスターを生み出すことを防止することが極めて重要であり、徹底した対策を講じるべきと考えております。
北海道では明日から道内全ての公立小中学校が休校に、また千葉県市川市でも市内全ての公立学校が休校に入ります。このように各地域において、子供たちへの感染拡大を防止する努力がなされていますが、ここ1、2週間が極めて重要な時期であります。
このため政府といたしましては何よりも子供たちの健康、安全を第一に考え、多くの子供たちや教員が日常的に長時間集まることによる感染リスクにあらかじめ備える観点から全国全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について来週3月2日から、春休みまで臨時休校を行うよう要請します。
なお、入試や卒業式などを終えていない学校もあろうかと思いますので、これらを実施する場合には感染防止のための措置を講じたり、必要最小限の人数に限って開催したりするなど、万全の対応をとっていただくようお願いします。
また、行政機関や民間企業などにおかれては引き続き休みが取りやすくなる環境を整えていただくとともに、子供を持つ保護者の方々への配慮をお願いします。
こうした措置に伴って生じるさまざまな課題に対しては、政府として責任を持って対応してまいります。
さらに、スポーツジムなど特定の場所において感染の拡大が見られる事例もあったことから、こうした場所などにおける感染リスクを下げるためにはどのような対応が必要なのか、専門家の意見も聞きながら、至急対策を取りまとめてください。
最後に今後、新型コロナウイルス感染症の国内におけるさらなる感染拡大も懸念されます。そのため、既存の各種対策の実効性をさらに高めるとともに、感染拡大を抑制し、国民生活や経済に及ぼす影響が最小となるようにするため、必要となる法案について早急に準備してください。