全日本教育工学研究協議会1日目。初日の午前は学校の公開授業ということで,ホテルから直江津駅に向かい,そこからシャトルバスで上越市立大和小学校に向かう。はじめ北口でバスを待っていたのだが,どうもおかしい?誰も来ない?様子を伺いにコンコースへ・・・やはり集合は南口だった。(あぶないあぶない)3号車に乗り込み大和小へ。しかし,いい天気である。快晴!学校に到着。授業はすでに始まっていた。(ほんのちょっと遅刻)授業は,1年から6年まで9学級が公開。これってすごい!!(低中高の3学級や各学年1クラスといった公開がこれまで見に行った学校では多かったような気がするが・・・)教科も算数・国語・社会・理科・総合・外国語とどのクラスの授業を見に行こうかと迷ってしまうくらいである。(結局,それぞれのクラスをぐるぐると回ることにしたのだが・・・)さて,大和小学校の研究テーマは,「豊かなコミュニケーションを通して、学ぶ力を高める~かかわり合って学び、子どもの習得・活用・探求の姿を実現する授業づくり~である。ICT機器が研究の前面に出てきていないところがいいなと感じた。だからといって,活用していないわけではない。まず,ICT機器であるが,電子情報ボード(SMART Board)が全てのクラスに整備されている。黒板にレールで取り付けられており,必要に応じて右や左へ・・・しかも,ボードに取り付けられており,いっしょに動く。もちろん上からの投影。そして,ボードの大きさ。写真を見てもらえばわかると思うが,城北で使っている電子黒板の4倍くらいの大きさはあるんじゃないだろうか。(正確には94インチタイプ?)

この電子情報ボード,教師だけでなく,子どもたちも普通に使っている。無理にICI機器を使おうというのではなく,黒板やチョークといった日常のツールになっている。また,6年の算数の授業でもそうだったのだが,電子情報ボードが,子どもたちの思考の場として活躍している。4年の理科の授業では,ICT機器の活用はもちろんのこと,実験やモデル図を使っての思考がしっかりとなされていた。社会科の授業では,実物投影機を活用して地図帳の統計資料を電子情報ボード映していた。先日同じような授業を自分もしていたこともあり,ひそかにやっぱりこれはいいね・・・と。あっというまに45分が過ぎた。その後,授業者と語る授業トークタイム。授業討議とかたくせずに,ラフな感じでいろいろと話し合えるこの形式もいいなと感じた。6年の算数の会場に参加。T先生もこちらに・・・ところでこの会の参加者,教育委員会や行政の方の参加者が多かったことにちょっとびっくり。授業とは少し離れるが,ICT機器の整備は,やはり行政が主導して行うべきもの。上越市の積極的な整備と,そこかな何か学び取ろうとする参加された各地の行政の方,教育委員会・指導主事の先生方の思いを感ることができた。(というか,香川からだれか行政に方,教育委員会の指導主事の先生方,参加してるのかなあ?もちろん,現場の先生も含めてだが・・・)さて,話は戻るが,話題になったことの1つは,もちろん電子情報ボード。そのサイズにみなさん圧倒されていた。レールで移動という方式にも話題が集まった。使わない時には,教室の隅に片付けられる。必要な時には,前面に持ってきて・・・黒板を使いたい時には隅に寄せて。簡単に移動できるところは素晴らしい。しかもプロジェクタもいっしょについてきてコードの取り回しや位置合わせの必要もなし・・・あとは,プロジェクタの性能かな?今日のような快晴に日はやはりつらい。日頃プラズマの画面を見ているだけに,何とかならないかなと思うのだが・・・それを差し引いても大画面はいい。あと,意見で板書の話が出た。いつも話題になるこのこと。電子黒板やボードに何を求めて,黒板に何を求めるのか。電子黒板やボード上に操作や思考の過程は残せないが(あとは残る),キーシーンは黒板に残せるけど・・・最後は,全体会。大和小学校の取り組みの説明と玉川大学大学院教育学研究科教職大学院教授の堀田先生から指導・講評。