香小研メディア教育部会の夏季研修会がまんのう町農村環境改善センター(かなりマイナーなネーミングでちょっとはずかしい)で行われた。研究主題は,「子どもの生き方に役立つメディア教育の推進」。開会行事では,部会長から新学習指導要領での情報教育の総則や道徳での取り扱いについての説明があった。これまで何度も聞いてきた内容ではあるが,会場には初めて聞くといった方もおられるであろう。こういった場できちんと取り上げて,説明をするといった部会長の姿勢は素晴らしいと思う。その後,平成23年度の放送教育四国大会香川大会の話題。会場が坂出市になるということ。ここまでは知っていたのだが,具体的に小学校が坂出市立東部小学校,中学校が坂出市立東部中学校になるという話を聞く。昨年度まで坂出市の小学校に勤務しており,何度も何度も話題に上っていたことだけに,研究していこうがきちんと決まっていると聞きほっとする。もしそのまま府中小学校に勤務していたら,会場校は引き受けていなくても,研究の中心にいたのかなあと思うと,ちょっと残念。
さて,研修会である。まずは県研究部の提案。印象的であったのは,情報モラルに関しての説明。新学習指導要領では,道徳にきちんと明記されているのであるが,各現場では,どう取り扱っていけばいいのか悩んでいる。理論だけでなく,実践を交えて説明に,会場の多くの先生方はいいお土産ができたのでは・・・ただ,思うには,こうした情報モラルのカリキュラムを各学校で白紙からつくるのではなく,各社より出されている情報モラルに関する教材をうまく利活用していけばいいのではと思うのだが・・・例えば,広教さんとか,スズキ,東書・・・。
研修Ⅰ
「メディア環境を活用し,意欲を持って学び合う子どもの育成」善通寺市立中央小学校の提案。
善通寺市は,なんというか・・・コンピュータの整備がほとんどされていない特異な地域である。香川のこの業界(メディア教育)の先生方は知る人ぞ知る驚きの地域である。そこの学校からの報告ということなので,さてどんな内容?となる。しかし,機器がないからといって,実践ができないわけではない。先生方のあふれる熱意で,素晴らしい内容の報告であった。具体的な内容は,生活科でのデジタルカメラやビデオカメラを活用しての実践であった。何か活動をした後で,それらをまとめ発表する。発表の練習の様子をビデオカメラで撮影し,その映像を自分たちで見て評価,そして修正。そこには学び合いのよさが感じられた。この実践は,自分の9月の学校訪問の実践にもつながってくる。自分なりに改良し,今後の実践につなげていきたいと思う。そういった点で大変参考になった実践発表であった。ただ,会場からも質問が出てきていたが,善通寺市には,もう少しICT機器の整備お願いしたいものである。
「個を発展させるメディア教育の在り方」まんのう町立満濃南小学校の提案。
こちらは,なつかしいというか,ベネッセのスクールイントラパックの活用実践報告であった。(スクールイントラパックは4になっているとのこと・・・城辰小時代がなつかしい。)その中に,情報モラルNaviといったコンテンツが収録されているとのこと。こちらをうまく活用されていた。それと,算数科の授業での実践報告。「分度器名人ぶんドキンちゃん」といったコンテンツの活用。こうしたコンテンツの活用を今回はコンピュータ室で行ったそうなのであるが,基本は普通教室でと思う。角度の説明,分度器の操作の仕方,読み取り方,確かに難しいところではあるが,こうした学習を普通教室でいかに教えていくかということがこれからの課題なのではないだろうか。